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借金が返せない!やってはいけないこととは

合法な借金であれば、契約通りに返済をする義務が生じます。

しかし、状況によってはどうしても借金が返済できない状況になってしまうケースもあるかと思います。

今回は借金が返済できない時にやってはいけないことと、すべきことを解説していきましょう。

借金が返せない時にやってはいけないこと

借金が返済できないというのは、なかなか他人に相談できない問題です。

そのため自分ひとりで悩み、抱え込んでしまう方が多いかと思います。

しかし、ひとりで抱え込んでしまうと、より状況を悪化させかねません。

まずは、借金が返せない時にやってはいけないことに関して紹介していきます。

督促の連絡を無視する

借金を約束の日までに返済できなければ、当然債権者から督促の連絡が入ります。

連絡は主に電話連絡となりますが、この連絡を無視してしまうのは絶対にやってはいけないことの1つです。

督促の連絡が取れないとなれば、何より債権者の心証が悪くなります。

心証が悪くなれば、より強硬な手段に出る可能性は否定できません。

契約不履行を理由に残債の一括返済を求められたり、法的手段による返済を求められるなど、より不利な状況になるかもしれません。

 

また、債権者の取り立てに関しては、貸金業法によりある程度規制されていますが、本人に連絡がつかないという事情があれば、規制が緩和されます。

勤務先に連絡が入るなど、債務者にとっては好ましくない状況になりかねません。

借金のための借金をする

もっともおすすめできないのは、借金返済のための借金をすることです。

 

借金が返せないために、さらに借金を増やすというのは、確かに返済時の一時は問題を解決することができます。

しかしその結果、借金の総額が増え、経済状況はより厳しくなるのは間違いありません。

 

また、借金には「総量規制」という考え方があります。

総量規制とは、借金の総額が年収の1/3を超えてはいけないというルールです。

つまり、借金のための借金を繰り返していると、最終的には総量規制に引っかかり、それ以上借金はできなくなります。

解決策がなくなるということでもあり、この点からもおすすめはできません。

クレジットカードの現金化に手を出す

かつては闇金業者が多く存在していました。

闇金業者とは、貸金業者登録をせずに、利息制限法を無視して高金利で貸し付ける業者です。

しかし、こうした闇金業者の手口が一般的に知られるようになり、近年ではその存在自体が減少しています。

闇金業者が減少してから目立っているのが、クレジットカードの現金化という手法です。

 

クレジットカードの現金化とは、クレジットカードで指定された商品を購入し、その商品を転売することで現金を手にする方法です。

もちろん、購入金額以上で転売はできませんので、購入のために支払った金額よりも低い金額を手にすることになります。

さらに、クレジットカードの引き落とし日には、購入代金が引き落とされますので、結果的にはマイナスが発生するものの、一時的に現金を手にできる方法です。

 

しかし、ほとんどのクレジットカード会社は現金化を認めておらず、クレジット契約において、現金化の利用を禁止しています。

現金化をしたことが発覚した場合は、クレジットカード会社から強制解約、残債の一括返済を求められるでしょう。

 

また、クレジットカードの現金化を貸金契約と考えると、法外な金利を支払う契約になりますので、利用して経済状況が好転するというケースはまずありません。

クレジットカードの現金化は利用しないのがベストです。

借金が返せない時にすべきこと

借金が返せない時にやってはいけないことをいくつか解説してきました。

では、どうすればいいのか。

今度は反対に、借金が返済できない時にすべきことに関して解説していきましょう。

債権者と話し合う

まずは何より債権者と話し合うことが重要です。

 

督促の連絡は無視せずに対応し、現状の自分の状況を正直に伝えます。

そのうえで債権者とともに、どのように返済していくかを決めれば、それ以上督促の連絡は入らないはずです。

債務整理を検討する

どうしても借金が返済できないのであれば、債務整理を検討する必要があります。
債務整理にはいくつかの方法があり、その中から自身の状況にあった方法を選択する形です。

 

  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理

 

債務整理の方法にはそれぞれ特徴がありますが、まずは弁護士に相談するのがいいでしょう。

弁護士に相談する

債務整理を考える方は、自身ですべて行うというのはかなり難しくなります。

債務整理の方法によっては、弁護士に依頼すべき方法もありますので、まずは弁護士に現時点での状況を相談しましょう。

まとめ

借金が返せないからと言って、督促の連絡を無視したり、借金を返済するための借金をするなどの行為は、余計厳しい状況を招く可能性が高く推奨できません。

 

借金が返せない場合は、まず何より債権者と話し合うことが重要です。

どう考えても借金の返済が難しいとなれば、債務整理という方法もあります。

債務整理にはいくつかの方法があり、どの方法が自分の状況に合っているかを考える必要があります。

 

借金が返済できず、債務整理を考えるのであれば、まずは弁護士に相談しましょう。

弁護士であれば、借金をしている方の状況から、最適な債務整理の方法をアドバイスしてくれます。

また、弁護士だからこそできる対応で、債務整理を進めてくれるはずです。

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伊東 達也先生

伊東 達也Tatsuya Ito

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所属
  • 刑事弁護センター 副委員長
  • 司法問題対策等委員会 委員長
  • 広報委員会 委員
  • 静岡県留置施設視察委員
  • 常葉大学非常勤講師(倒産法)
経歴
  • 1982(昭和57)年 1月 静岡県静岡市 生まれ
  • 2000(平成12)年 3月 静岡県立静岡高等学校卒業
  • 2004(平成16)年 3月 千葉大学法経学部(現 法政経学部)卒業
  • 2011(平成23)年 3月 静岡大学法科大学院卒業
  • 2011(平成23)年 9月 司法試験合格(修習:新65期)
  • 2013(平成25)年 4月 静岡法律事務所入所

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事務所概要

名称 静岡法律事務所
資格者氏名 伊東 達也(いとう たつや)
所在地 〒420-0867 静岡県静岡市葵区馬場町43-1
連絡先 TEL:050-3177-2484
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